アーガー・ムハンマド(その他表記)Āghā Muḥammad Khān

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アーガー・ムハンマド」の意味・わかりやすい解説

アーガー・ムハンマド
Āghā Muḥammad Khān

[生]1742
[没]1797
イランカージャール朝創始者在位 1796~97)。1758年トルコ系カージャール族のカバーンルー氏族の長であった父のあとを継ぎ,やがて北部イランの実権掌握,1786年テヘラン首都とした。1794年ザンド朝を倒し,1796年ロシアと結んだグルジア討伐,併合したのち,シャーとして即位。同 1796年ホラーサーンをも平定し,その地の支配権を保持していたアフシャール朝シャー・ルフを死にいたらせた。1797年再度のグルジア遠征中に部下によって暗殺された。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「アーガー・ムハンマド」の解説

アーガー・ムハンマド
Āghā Muḥammad

1742~97(在位1796~97)

カージャール朝創設者。カージャール部族の最有力部将の長男幼少の頃,時のアフシャール朝君主により去勢される。ザンド朝人質とされたが1779年に逃走,北部イランに勢力確立。86年テヘランを首都と定める。94年にザンド朝を滅ぼし,96年シャー(王)として即位,アフシャール朝をも滅ぼしイラン高原を統一した。

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旺文社世界史事典 三訂版 「アーガー・ムハンマド」の解説

アーガー=ムハンマド
Āghā Muḥammad Khān

?〜1797
カージャール朝の創始者(在位1796〜97)
トルコ系カージャール族の族長となり,ゼンド朝を打倒してイランを統一した。

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