最新 地学事典 「加藤石榴石」の解説
かとうざくろいし
加藤石榴石
katoite
端成分がCa3Al2□3(OH)12で表わされる鉱物。ざくろ石上族に属し,グループ化されない種類とされる。立方晶系,空間群Ia3d,格子定数a1.2358nm,単位格子中8分子含む。微細な粒状結晶の皮殻状集合。無~乳白色,半透明。劈開なし。硬度未決定,比重2.76。薄片では無色,屈折率n1.632,わずかに複屈折が認められる。ざくろ石グループの一員で,灰ばんざくろ石と連続的な固溶体を形成。灰ばんざくろ石寄りの中間的な組成をもつホルツタムざくろ石(holtstamite, Ca3Al2Si2□O8(OH)4)は正方晶系。ハイドログロシュラー(加水灰ばんざくろ石)は加藤石-灰ばんざくろ石系列の一般名として用いる。イタリア,Pietramassaにある泥灰岩中に発達するフォノライトの空隙に種々の含水カルシウム珪酸塩鉱物などに伴って産出。日本では福島県郡山市のスカルン中から産出。名称は国立科学博物館の加藤昭にちなむ。
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

