助船(読み)たすけぶね

精選版 日本国語大辞典 「助船」の意味・読み・例文・類語

たすけ‐ぶね【助船】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 水上の遭難者または遭難船を救うために出す船。救助船。すくいぶね。
    1. [初出の実例]「大波に引かれいでたる心ちしてたすけぶねなき沖にゆらるる」(出典:山家集(12C後)中)
    2. 「出(いで)て月人の心やたすけ舟〈弘永〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)六)
  3. 困っている人に、力をかすこと。また、その人。加勢助勢。すくいぶね。
    1. [初出の実例]「法華のみ法の助け舟、篝火も浮かむ光かな」(出典:謡曲・鵜飼(1430頃))
    2. 「たかさごやこのうら舟にほをあげてゑと、引どもつけず。なをうろたへて、たすけ舟(ブネ)とゆふた」(出典:咄本・軽口あられ酒(1705)二)
  4. 男子用性器具の一種。
    1. [初出の実例]「くやしさは助け船でももうゆかず」(出典:雑俳・柳多留‐一六六(1838‐40))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む