助部村(読み)すけべむら

日本歴史地名大系 「助部村」の解説

助部村
すけべむら

[現在地名]中津上如水かみじよすい

大貞おおさだ台地(下毛原)の中央部にあり、西は中原なかばる村、南は大悟法だいごぼう村。寛喜元年(一二二九)と思われる年月日未詳の某申状案(永弘文書)に「於件助部村者、前少宮司宮直朝臣相伝知行之私領也」とあり、当村が鎌倉時代初期から宇佐宮祝大夫(大神氏)領で、中世末まで祝氏の私領であったことが判明する(天正一〇年八月一二日「蠣瀬新介知行坪付」蠣瀬文書)。応永二五年(一四一八)助部七郎扶持人孫七郎という者が、宇佐弥勒寺内で喧嘩刃傷に及び、神官御杖人らを殺傷したため法呪師一万度の祓を命ぜられる事件があった(同年一一月一〇日「弘中喜快・基定等連署奉書案」永弘文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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