効用価値説(読み)コウヨウカチセツ

大辞林 第三版の解説

こうようかちせつ【効用価値説】

財貨の価値をもっぱら主観的な評価である効用に基づいて説明する学説。オーストリア学派のメンガーの説が有名であり、近代経済学の出発点とされる。主観価値説。 ⇔ 労働価値説限界革命

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精選版 日本国語大辞典の解説

こうようかち‐せつ カウヨウ‥【効用価値説】

〘名〙 財やサービスの市場価値は、それを消費する人々の主観的評価、すなわち効用によって決まるとする学説。一九世紀後半、オーストリア学派が提唱。主観価値説。

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世界大百科事典内の効用価値説の言及

【オーストリア学派】より

…限界革命の中心的概念は限界効用であるが,ワルラスにとってはそれが一般均衡理論の一つの道具にすぎなかったのに対して,オーストリア学派にとっては限界効用の意義ははるかに大きい(限界効用理論)。古典派経済学の労働価値説,生産費説が価格を費用により説明するのに対して,オーストリア学派の効用価値説は効用により消費財の価格を説明する。そして費用とは失われた効用であると考える機会費用の概念が説かれ,生産要素の価値はそれから生産される消費財の効用にもとづく価値が帰属するものであると考えられた。…

【価値】より

…また,かりに投入労働の計算が可能だとしても,もし価値の源泉をなんらか他の要因に求めることが可能ならば,必ずしも労働のみが価値をもつとするわけにはいかない。実際,次にみる効用価値説は労働価値説に論理的に代替しうる,しかも形式的により精緻(せいち)なかたちで代替しうる仮説なのである。結局,労働価値説を擁護しぬくためには,事実命題というよりも価値命題として,たとえば“労働の尊厳”というような観念を前提するような非科学的な態度が必要になると考えられる。…

※「効用価値説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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