動物格闘文(読み)どうぶつかくとうもん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「動物格闘文」の意味・わかりやすい解説

動物格闘文
どうぶつかくとうもん

動物と動物が格闘する姿を図形化した文様イランメソポタミアの古代文化や南ロシアのスキタイ文化にその典型がみられ盛んに使われた。狩猟民族に特有のもので,東への広がりとしては,前4~1世紀のシベリアから中国北部のオルドス地方にその例があり,南方では雲南の漢代青銅器,また西方への広がりとしてはケルト文化 (前8~1世紀) にその例がみられる。その意匠法動物文様の一つとして長く後世に受継がれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android