勝成山(読み)かつなりやま

日本歴史地名大系 「勝成山」の解説

勝成山
かつなりやま

津田つだの市街地南方にそびえる上勝成山(六八四メートル)と下勝成山(六五二・二メートル)の二峰の総称。勝就山とも書く。山裾河津原かわづはら友田ともた浅原あさはらにまたがり、東は玖島くじま川を隔てて権現ごんげん(六九九・五メートル)に相対する。

「房顕覚書」の弘治元年(一五五五)の記事に「陶尾張守山里黒滝ニ在陣在」とみえるが、相良家文書(「佐伯町誌」所収)によれば、「中山河津城ヨリ未申ニ当り黒滝三角山城并ニ狼城林将監勝就陣取り候処、今上勝就ト云ナリ、(中略)三角城申ノ方ニナガレタル尾、今浅原村ニ下勝就ト云ナリ」とあり、上勝成山を黒滝くろたきあるいは三角さんかく山とも称したらしい。なお「芸藩通志」は勝成山は陶弾正勝成の居城とする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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