勝本押役所跡(読み)かつもとおさえやくしよあと

日本歴史地名大系 「勝本押役所跡」の解説

勝本押役所跡
かつもとおさえやくしよあと

[現在地名]勝本町 勝本浦

近世、平戸藩が勝本浦に置いた異国警衛の役所跡。延宝八年(一六八〇)に創設されて押役が一人置かれ、武器・弾薬・貯蔵米を備えていた(「勝本祠官系譜」松浦史料博物館蔵)。若宮(にやく)島遠見番所・岳(たけ)ノ辻(つじ)遠見番所(現郷ノ浦町)などからの通報を受けて対処する壱岐警固の中心であった。嘉永二年(一八四九)の異国船御手当用法条目(脇川家文書)によれば、壱岐の家臣団は城代組・郡代組の下に勝本押組が編制され、さらに両番所組が置かれていたが、五段階にわたる異変のうち異国船が壱岐島の沖一〇里以内で発見された第二段では城代・郡代とともに最寄りの海岸に大砲・小銃・長刀の者を用意させること、停泊し上陸する事態の第三段では郡代とともに神社・仏閣に通報し、現場に出張りすることなどと取決められていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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