勝浦藩大岡氏陣屋跡(読み)かつうらはんおおおかしじんやあと

日本歴史地名大系 「勝浦藩大岡氏陣屋跡」の解説

勝浦藩大岡氏陣屋跡
かつうらはんおおおかしじんやあと

[現在地名]勝浦市墨名

墨名とな村に置かれた武蔵岩槻藩主大岡氏の役所跡。天明元年(一七八一)普請とされる。「伊能忠敬測量日記」には勝浦村を大岡氏の陣屋元と記しており、当時勝浦村内と把握されていたと考えられる。天保七年(一八三六)の勝浦町外五拾村組合絵図(米本家蔵)には勝浦村境に陣屋と記される。崖下の庚申がけしたのこうじん山が跡地であるが、遺構は残っていない。宝暦元年(一七五一)徳川家重の側近大岡忠光は五千石の加増により一万石の大名となり当地に入封、一万石には上総国夷隅いすみ郡・市原郡、安房国長狭ながさ郡・朝夷あさい郡の二千七〇〇石余が含まれていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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