庚申(読み)こうしん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

庚申
こうしん

もとは道教の守庚申より出た申 (かのえさる) の年または日の禁忌行事を伴う信仰。庚申の夜には,人の体内にいる三尸 (さんし) の虫が,その体内を抜け出して天帝にその人の罪過を告げると信じられ,これを防ぐため道士たちは不眠の行を行なった。これが守庚申で,日本の民間信仰では庚申待,庚申講として伝えられている。また庚申の夜には男女同床,婚姻を避けるならわしがあるが,これは庚申の神のたたりを恐れたためのものである。

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大辞林 第三版の解説

かのえさる【庚申】

干支えとの第五七番目。こうしん。

こうしん【庚申】

干支えとの一。かのえさる。
「庚申待こうしんまち」の略。
青面金剛しようめんこんごうの別名。

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世界大百科事典内の庚申の言及

【干支】より

…(2)丙午(ひのえうま) 陰陽五行説によれば丙も午も火になるので,この年生れの女性は気性が激しく,夫の運勢を圧倒しその生命もちぢめるという。(3)庚申(こうしん) 中国の道教によれば,人の体内に三尸(さんし)という悪霊がすんでおり,庚申の日になると天にのぼって主人の過失を司命(生死をつかさどる神)に告げるので,そうさせないためにこの日には徹夜をせねばならないとされた。これを〈守庚申〉というが,日本に入ってくるともとの意味がいつしか忘れ去られ,庚申という日が〈庚申さん〉として神格化される一方,〈守庚申〉も単なる徹夜の集いになった。…

【庚申信仰】より

…庚申の日に徹夜して眠らず,身を慎めば長生できるという信仰。
[中国]
 庚申の信仰は,晋の葛洪(かつこう)の《抱朴子》に,人間の体内には三尸(さんし)がおり,庚申の日に天に昇って,寿命をつかさどる神に人間の過失を報告し早死させようとすると記すことに由来する。…

※「庚申」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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