勝郷(読み)すぐろごう

日本歴史地名大系 「勝郷」の解説

勝郷
すぐろごう

越辺おつぺ川右岸、坂戸市東部に比定される。村山党山口氏から分れた勝(勝呂・須黒)氏の名字の地とされる伝千葉常胤和歌色紙(大宮住吉神社蔵)に「武蔵国勝呂の郷」とあるが、真偽は疑わしい。建武四年(一三三七)一二月一三日の高重茂奉書(保阪潤治氏所蔵文書)に「武蔵国入西郡勝郷内明円作田在家」とあり、足利義詮の御壇所料所であった。応永三年(一三九六)一〇月一八日に頓写された大般若経巻二五六(栃木県日光市輪王寺蔵)には「武州入西郡於勝談所頓書畢」という奥書がある。同三二年八月八日には「勝郷西袋勝福寺」に前住職源海より鰐口が奉納された(「鰐口銘」山田利哉氏蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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