日本歴史地名大系 「勲知郷」の解説 勲知郷くちごう 新潟県:佐渡国賀茂郡勲知郷「和名抄」刊本・東急本に動知とあり、訓はないが、勲知の誤り。高山寺本に「久知下音女儿反」とみえる。久知(くぢ)川流域を中心とした郷。久知川は羽茂(はもち)川の羽茂太郎と並んで久知次郎の名があり、流域は佐渡第二の良田とされていた。久知河内(くぢかわち)・下久知(しもくぢ)(現両津市)の地名が残る。郷の総鎮守といわれる久知八幡宮は現新穂(にいぼ)村地内の国見(くにみ)山から遷座したと伝え、「日本三代実録」元慶三年(八七九)一二月一五日条には「賀茂郡人神人勲知雄」が、闘殺事件に連座して遠流の判決を受けたが、恩赦された記事がみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報