精選版 日本国語大辞典 「包井」の意味・読み・例文・類語 つつみ‐い‥ゐ【包井】 〘 名詞 〙① 周囲を、石・板などでかこんで堰きとめた泉や井戸。また、上にふたや屋根をつくり、雨やちりの入らないようにした井戸。[初出の実例]「鈴が音の早馬駅家(はゆまうまや)の都追美井(ツツミゐ)の水を賜へな妹が直(ただ)手よ」(出典:万葉集(8C後)一四・三四三九)② 正月、宮中で若水として奉るために、旧冬からふたをして封じておく井戸。新年になって、主水司(もんどのつかさ)がくんで奉る。[初出の実例]「つつみ井の井の字ぞ今朝の門がまへ〈ノ身〉」(出典:俳諧・小町踊(1665)春) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例