包平(読み)カネヒラ

デジタル大辞泉 「包平」の意味・読み・例文・類語

かねひら【包平】

平安中期の備前刀工後鳥羽天皇蒲穂がまほ丸などの作者といわれる。高平助平とともに世に三平さんひらと称された。生没年未詳。

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精選版 日本国語大辞典 「包平」の意味・読み・例文・類語

かねひら【包平】

  1. 平安中期の刀工。備前の人。後鳥羽天皇の蒲穂(がまほ)丸、源頼朝の簾(すだれ)丸などの作者といわれる。高平、助平とともに三平といわれた。生没年未詳。

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朝日日本歴史人物事典 「包平」の解説

包平

生年:生没年不詳
平安末期の備前(岡山県)の刀工。平安末期の備前には古備前と呼ばれる刀工群がいたが,包平は高平,助平と共に三平と呼ばれていた名工。高平には現存作がなく,助平は宮内庁蔵の太刀が1口あるにすぎないが,包平は比較的多く,特に岡山の池田輝政の愛刀であった名物大包平」が名高い。これは長さが89cmもある長大な太刀で,身幅も広く,板目鍛えに小乱れの刃文を焼くが,少しの破綻もなく,出来も優れていることから全日本刀の最高作と評価されている。銘は「備前国包平作」と太く大きく切るが,他は「包平」と2字に小さく切るのが一般的であり,同名が何人かいたとみられる。

(原田一敏)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「包平」の解説

包平 かねひら

?-? 平安時代後期の刀工。
古備前を代表し,高平,助平とともに三平(さんひら)とよばれた。元暦(げんりゃく)(1184-85)のころ活躍。長さ2尺9寸4分(約89cm)で日本一名刀と賞される「大包平」の作刀で知られる。

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