日本一(読み)ニホンイチ

デジタル大辞泉 「日本一」の意味・読み・例文・類語

にほん‐いち【日本一】

日本で第一であること。また、そのもの。天下一。にっぽんいち。「日本一の大泥棒」「富士日本一の山」
最もすぐれていること。最上。最良。
「―のご機嫌にて候」〈謡・西行桜

にっぽん‐いち【日本一】

にほんいち」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「日本一」の意味・読み・例文・類語

にっぽん‐いち【日本一】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. にほんいち(日本一)
    1. [初出の実例]「をのれは日本一(ニッホンいち)〈高良本ルビ〉の剛の者にぐんでうずな、うれ」(出典平家物語(13C前)七)
  3. にほんいち(日本一)
    1. [初出の実例]「木びき町へ良斎が出るが、まことに日本一(ニッポンイチ)といふ昼夜の席が大入さ」(出典:人情本春色梅児誉美(1832‐33)後)

日本一の補助注記

謡曲の場合、現行謡曲によれば、「ニッポンイチ」のほか連声化した「ニッポンニチ」の発音が多く行なわれる。


にほん‐いち【日本一】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) 日本で第一であること。日本で最もすぐれていること。また、そのものやさま。天下一。無類。にっぽんいち。
    1. [初出の実例]「御辺が信頼といふ日本一の不覚仁に同意して、あやまりをあらためぬこそ、まことに当家の恥辱なれ」(出典:平治物語(1220頃か)上)
  3. ( 形動 ) ( 非常によいことの大げさなたとえとして用いる ) 最良。最上。にっぽんいち。
    1. [初出の実例]「日本一のご機嫌にて候、やがて申さう」(出典:謡曲・西行桜(1430頃))

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