元暦(読み)げんりゃく

精選版 日本国語大辞典 「元暦」の意味・読み・例文・類語

げんりゃく【元暦】

平安末期、後鳥羽天皇の代の年号。寿永三年(一一八四)四月一六日代始により改元。元暦二年(一一八五)三月長門壇ノ浦の戦い平氏一門が滅亡した。元暦二年八月一四日文治(ぶんじ)と改元。出典は「尚書考霊耀」の「天地開闢、元暦紀名、月首甲子冬至」。

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デジタル大辞泉 「元暦」の意味・読み・例文・類語

げんりゃく【元暦】

平安末期、後鳥羽天皇の時の年号。1184年4月16日~1185年8月14日。

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日本の元号がわかる事典 「元暦」の解説

げんりゃく【元暦】

日本の元号(年号)。平安時代、1184年から1185年まで(元暦2年までの2年間)、後鳥羽(ごとば)天皇の代の元号。前元号は寿永(じゅえい)。次元号は文治(ぶんじ)。1184年(寿永3)4月16日改元。後鳥羽天皇の即位にともない行われた(代始改元)。『尚書(しょうしょ)考霊耀』を出典とする命名安徳天皇を奉じて西国に逃れた平家方は、引き続き「寿永」の元号を用いた。1184年(元暦1・寿永3)、源義経(よしつね)率いる源氏軍が一ノ谷の戦いで鵯越(ひよどりごえ)の奇襲により平氏を打ち破った。

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