北新金屋町（読み）きたしんかなやちよう

日本歴史地名大系

北新金屋町
きたしんかなやちよう

• 和歌山県：和歌山市
• 和歌山城下
• 北新町
• 北新金屋町

[現在地名]和歌山市北新金屋丁

東御仲間（ひがしおちゆうげん）町の東に並行する縦町で、東は中野島（なかのしま）村。南端は御伊勢（おいせ）橋で、鈴丸（すずまる）川を渡ると新町（しんまち）地区になる。東を遠望すると伊勢の高見峠が見えるので名付けられたと「紀伊名所図会」は記し、元禄一三年（一七〇〇）の和歌山城下町絵図では鈴丸橋と記される。橋の位置は東御仲間町筋の南詰であるが、同町南端部は当町域であったらしく、諸書は当町の橋とする。町名は、東の中野島村にあった銭座に関連する地金納家などが居住したことによるという。北新元金屋（きたしんもとかなや）町（現北新元金屋丁）が当町の北に続くが、元禄一三年の城下町絵図、寛政城下町絵図にも名前はみえない。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」