日本大百科全書(ニッポニカ) 「北方(宮崎県)」の意味・わかりやすい解説
北方(宮崎県)
きたかた
宮崎県北部、東臼杵(ひがしうすき)郡にあった旧町名(北方町(ちょう))。現在は延岡市(のべおかし)の西部を占める地域。旧北方町は1970年(昭和45)町制施行。2006年(平成18)延岡市に編入。南部を五ヶ瀬川(ごかせがわ)が流れ、北部は山岳地帯。国道218号が通る。近世は延岡藩領。五ヶ瀬川支流綱ノ瀬川沿いに近世に開発された槙峰鉱山(まきみねこうざん)があったが、1967年に閉山した。農林業が中心で、シイタケ・果樹栽培や肉用牛の生産があり、五ヶ瀬川でのアユの簗(やな)漁も知られる。綱ノ瀬川を挟む比叡(ひえい)山は花崗(かこう)岩山体で国指定名勝。旧町の地域区分に子(ね)、丑(うし)、寅(とら)など12地域に十二支を採用していて、中心地の川水流(かわずる)は卯(う)地区にある。
[横山淳一]
『『北方町史』(1972・北方町)』
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