北条 弁旭(読み)ホウジョウ ベンキョク

20世紀日本人名事典 「北条 弁旭」の解説

北条 弁旭
ホウジョウ ベンキョク

江戸時代末期〜大正期の僧侶 知恩寺住職;浄土宗大僧正。



生年
天保14年8月15日(1843年)

没年
大正7(1918)年3月22日

出生地
近江国蒲生郡安土村(滋賀県)

経歴
安政2年(1855年)近江(滋賀県)八幡・願故寺の伸誉について得度し、浄土宗の僧となり、明治4年彦根の円常寺の住職となる。のち江戸・増上寺の闡誉教音の法を継ぐ。19年東京浅草の神吉町・幡随院転任、宗務執綱より宗務顧問に進んだ。29年長崎・大音寺に転任、30年京都・知恩院執事などを経て、38年京都・大本山百万遍知恩寺の住職となり、41年管長代理を務め、44年大僧正に進む。増上寺の再建にも尽力した。山陰に巡錫中、大正7年3月島根県三隅村で没した。詩歌を好み、家集に「采花堂集」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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