北河原新田(読み)きたがわらしんでん

日本歴史地名大系 「北河原新田」の解説

北河原新田
きたがわらしんでん

[現在地名]島田市中河なかがわ

御請おうけ新田より大井川を隔てて、南東方に位置する。当村など大井川右岸の村は遠江国榛原はいばら郡に属する。古くは上河原新田・井口いぐち村・岡田おかだ村と合せ君島きみじまと称されたという(初倉村誌)。永禄一二年(一五六九)一月二八日の徳川家康判物(朝比奈文書)に「四拾貫文 きミ嶋」とみえ、家康が遠江国内の鶴見佐渡守旧領五〇〇貫文の地を朝比奈十左衛門尉らに与えている。天正年間(一五七三―九二)から君島一帯を支配していた万年七郎右衛門は、寛永年間(一六二四―四四)の大井川氾濫により当村一円が亡所となったため、川尻かわしり(現吉田町)に屋敷地を与えられて移り、君島一円は川尻村の久保田惣兵衛、小山こやま(現同上)の兵左衛門の控地とされたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android