北洋材(読み)ほくようざい(その他表記)Siberian timber

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「北洋材」の意味・わかりやすい解説

北洋材
ほくようざい
Siberian timber

北方材ともいう。通常はロシア (旧ソ連) 材のことで,沿海州 (プリモルスキー地方) やサハリン島を中心とする地方で産する木材。また北朝鮮満州 (現中国東北地方) ,北海道産のものを含めていう場合もある。えぞ松,とど松,唐松などの針葉樹大半を占め,建築用,土木用,梱包材として使われる。北洋材の輸入は明治年間から行われていた。なお,ロシア材貿易については品質管理や安定供給などの未整備の問題を多く抱えるため,現在伸び悩み状態にあり,今後の調整が期待される。 1989年の年間輸入量は 551万m3で,日本の輸入材の 13%を占めている。

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改訂新版 世界大百科事典 「北洋材」の意味・わかりやすい解説

北洋材 (ほくようざい)

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農林水産関係用語集 「北洋材」の解説

北洋材

ロシアから日本に輸入される木材の総称。北洋カラマツ等。

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世界大百科事典(旧版)内の北洋材の言及

【外材】より

…近隣の地域である東南アジア,北米,ロシアなどからまとまった量の木材が日本へ輸入されるようになってきたのは1890年代に入ってからである。現在輸入されている外材を分類すると,南洋材,米材(北米材),ロシア材(北洋材),熱帯アメリカ材,アフリカ材,その他(ニュージーランド材を含む)に分けることができる。そのうち量・使われ方などでわれわれの日常生活に大きく結びついているのは前3者である。…

※「北洋材」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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