北洛河(読み)きたらくが

日本大百科全書(ニッポニカ) 「北洛河」の意味・わかりやすい解説

北洛河
きたらくが / ペイルオホー

中国、黄河支流で、単に洛河ともいう。陝西(せんせい)省北西部の白于(はくう)山に源を発し、黄土高原を流下して渭河(いが)に合流する川。涇(けい)河と並んで渭河の主要な支流で、全長660キロメートル。黄土高原を流下するため水流中の砂泥含有量が大きく、水土流出の害に悩んでいる。下流の渭河と合する付近は広い沖積平野が形成され、陝西省の主要な農業地帯の一つである。ここには灌漑(かんがい)のため1950年洛恵渠(らくけいきょ)が建設された。

[秋山元秀]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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