北街道(読み)きたかいどう

日本歴史地名大系 「北街道」の解説

北街道
きたかいどう

高知城下よりほぼ北東行して長岡郡立川下名たぢかわしもみよう(現大豊町)からささヶ峰の峠を越え、伊予国へ入る道で、全長一三里。「土佐国地誌提要」には「伊予路」とあるが、一般には北山越とよばれた。本書では土佐街道(北街道)として記した。延暦一五年(七九六)以降、土佐と都を結ぶ官道とされたが(日本紀略)険路であるため平安時代後期には衰退、享保三年に参勤交代路とされるまでは、高知平野と吉野川流域の村々をつなぐ藩領内の脇道とされた。

御国村数名書帳にはこの道に関する記載がなく、馬継は判然としないが、御境目御番所へ道範覚には送番所として石淵、領石りようせき(現南国市)穴内あなない(現香美郡土佐山田町)本山もとやま(現長岡郡本山町)川口かわぐち・立川(現同郡大豊町)が記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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