北野田村(読み)きたのだむら

日本歴史地名大系 「北野田村」の解説

北野田村
きたのだむら

[現在地名]堺市北野田

丈六じようろく村の東に位置し、村の西部西除にしよけ川が北流する。河内国丹南郡に属する。中世野田庄の地で村名は同庄北部に位置していたことによる。二ノ坪・三ノ坪・四ノ坪といった字名が残り、古代条里制の地割の名残をとどめている。文禄三年(一五九四)一〇月の北野田村検地帳写(井上家文書)によると、高五〇〇石でうち九八石余が永荒、検地奉行は石田三成で耕作者四四人を数える。以後石高は江戸時代を通じて大幅な変化はない。元和九年(一六二三)丹南藩高木領となり、以後同氏領として幕末に至る。元禄三年(一六九〇)公事家(本百姓)五〇・無足人(水呑百姓)四八(「御公儀様江上り写帳」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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