十不二門指要鈔(読み)じっぷにもんしようしょう(その他表記)Shibu-er-men zhi-yao-chao

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「十不二門指要鈔」の意味・わかりやすい解説

十不二門指要鈔
じっぷにもんしようしょう
Shibu-er-men zhi-yao-chao

中国,宋の知礼の著。湛然の『十不二門』に対する注釈書で,観心対象妄念を離れた純粋な心であるとする山外派 (さんがいは) の主張に対して,一心三観などの瞑想法の対象となるのは,迷っている状態のままの心であると強く主張し,天台宗教学をもとの形に復することをねらいとしている。知礼の立場は山家派 (さんげは) と呼ばれる。

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