観心(読み)カンジン

デジタル大辞泉 「観心」の意味・読み・例文・類語

かん‐じん〔クワン‐〕【観心】

仏語観法の一。自己内心本性をよく観察すること。天台宗で重んじる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「観心」の意味・読み・例文・類語

かん‐じんクヮン‥【観心】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。自己の心の本性を観ずること。
    1. [初出の実例]「観心をよみ侍りける 闇はれて心の空に澄む月は西の山べや近くなるらん」(出典:山家集(12C後)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「観心」の読み・字形・画数・意味

【観心】かん(くわん)しん

心性を見てさとる。唐・施肩吾〔景上人の山門に題す〕詩 水にり、沙に金あり 老此(ここ)に於て獨り心を

字通「観」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「観心」の意味・わかりやすい解説

観心
かんじん

仏教用語。自己の心を対象として観察すること。修行における中心課題で,天台宗が特に強調する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の観心の言及

【観心本尊抄】より

…《如来滅後五五百歳始観心本尊抄》の略称。日蓮が1273年(文永10)撰したもの。…

※「観心」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android