十二村郷(読み)じゆうにむらごう

日本歴史地名大系 「十二村郷」の解説

十二村郷
じゆうにむらごう

会津盆地東縁から中央にかけて、現会津若松市と北会津郡北会津村一帯にあった中世の郷。永正三年(一五〇六)一一月一五日、蘆名盛高・盛滋父子が「十二村郷之内、田村山」の在家二間を黒川妙法くろかわみようほう寺に七〇貫文で売渡した(「蘆名盛高・同盛滋連署判物案」会津旧事雑考)同日の富田盛実副状案(同書)によると、妙法寺が七〇貫文で買得した「会津十二村郷内田村山之内在家二間」は、「年貢九貫五百、公事銭壱貫五百文、石米三斗此外上物小々有之」の土地であった。「会津旧事雑考」によると、門田もんでん庄には東十二村・西十二村があるので十二村郷と称し、西十二村は荒井あらい小松こまつ田村山たむらやま和泉いずみ・下荒井(現北会津村)など、東十二村は八角やすみ滝沢たきざわ米代よねだい小高木おだかきなどであるという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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