千声(読み)ちごえ

精選版 日本国語大辞典 「千声」の意味・読み・例文・類語

ち‐ごえ‥ごゑ【千声】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 多くの声。また、多くの音。
    1. [初出の実例]「わぎもこが手玉もゆらに打つ衣 千こゑになりぬ夜の長ければ〈源師時〉」(出典:堀河院御時百首和歌(1105‐06頃)秋)
  3. 千代を祝う声。長寿を祝う声。
    1. [初出の実例]「志賀・唐崎の松風までも、千声の春ののどけさよ」(出典:光悦本謡曲・志賀(1519頃))

せん‐せい【千声】

  1. 〘 名詞 〙 多くの物音。静けさをかき乱すいろいろの物音や声。
    1. [初出の実例]「八月九月正に長き夜、千声万声了む時なし〈白居易〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「千声」の読み・字形・画数・意味

【千声】せんせい

多くの声。

字通「千」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android