千引き(読み)チビキ

デジタル大辞泉 「千引き」の意味・読み・例文・類語

ち‐びき【千引き/千×曳き】

《「ちひき」とも》千人もの多人数で引くこと。また、それほどの重さのもの。

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精選版 日本国語大辞典 「千引き」の意味・読み・例文・類語

ち‐びき【千引・千曳】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 千人で引くこと。また、千人で引かなければ動かないほどの重さのもの。
    2. ちびき(千引)の岩」の略。
      1. [初出の実例]「まつとせし程にいしとは成にしを又は千引にみせ分かてとや」(出典:類従本赤染衛門集(11C中))
  2. [ 2 ] ( 千引 ) 謡曲。五番目物。宝生流作者不詳。陸奥の壺碑(つぼのいしぶみ)にある千引の石は人の命をとるので、領主はそれを引いて砕かせようとするが、誰が引いても動かない。しかし、その石の精と契った女が引くと簡単に動き、女は恩賞をうける。別名「千引石」。

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