日本歴史地名大系 「千戸村」の解説 千戸村せんどむら 三重県:阿山郡大山田村千戸村[現在地名]大山田村千戸炊(かしき)村の西にあり、北は阿拝郡西之沢(にしのさわ)村(現伊賀町)に接する。千戸の名称は金沢文庫蔵の金剛頂経蓮華部心通用念誦法の文永九年(一二七二)の奥書に「千戸別所」の名称がみえるほか、八坂本「平家物語」に「下千戸」の名称もみえる。当村南部の東垣内(ひがしかいと)・西垣内辺りからは弥生末期の土器や古式土師器の遺物が出土しているが、服部(はつとり)川の乱流による影響もあって遺物包含地帯がかなり崩れている。古墳は蔵山(くらやま)一―二号墳が存在するがともに横穴式石室墳である。条里の遺構も当村の平地部の北部に限られている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by