千戸村(読み)せんどむら

日本歴史地名大系 「千戸村」の解説

千戸村
せんどむら

[現在地名]大山田村千戸

かしき村の西にあり、北は阿拝郡西之沢にしのさわ(現伊賀町)に接する。千戸の名称は金沢文庫蔵の金剛頂経蓮華部心通用念誦法の文永九年(一二七二)の奥書に「千戸別所」の名称がみえるほか、八坂本「平家物語」に「下千戸」の名称もみえる。当村南部の東垣内ひがしかいと・西垣内辺りからは弥生末期の土器や古式土師器の遺物が出土しているが、服部はつとり川の乱流による影響もあって遺物包含地帯がかなり崩れている。古墳蔵山くらやま一―二号墳が存在するがともに横穴式石室墳である。条里の遺構も当村の平地部の北部に限られている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android