千津島村(読み)せんどしまむら

日本歴史地名大系 「千津島村」の解説

千津島村
せんどしまむら

[現在地名]南足柄市千津島

東は延沢のぶさわ村・円通寺えんつうじ(現足柄上郡開成町)、西は怒田ぬだ村、南は壗下まました村、北は岡野おかの(現開成町)班目まだらめ村と接し、穴水門あなすいもん堰が西境より南に、の堰が北より東に流れる。

鎌倉大草紙」に結城合戦の恩賞として武田信長が「曾比・千津嶋拝領」とみえる。弘治二年(一五五六)三月八日の北条家朱印状写(県史三)に「伊波知行之書立」として「卅九貫百文 千津嶋之内三浦分」、小田原衆所領役帳に伊波「四拾三貫弐百十八文 西郡千津嶋内之浦分」、飯富左京亮「百貫文 西郡千津嶋内」とある。天正六年(一五七八)正月一四日・同一一年三月一八日・同一六年正月七日・同一七年正月一四日・同年一一月一六日・同一八年二月二五日の北条家朱印状(県史三)によれば小田原城の普請を命ぜられ、人足として鍬・簀・畚を持ち一〇日から一四―一五日間の仕役に当たった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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