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半族 はんぞくmoiety

翻訳|moiety

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

半族
はんぞく
moiety

ある社会集団が2つの氏族あるいは胞族から構成されるとき,その双分組織の一方の単位をいう。その際,それは最大のリニージや氏族である必要はなく,特定の2つのリニージや分族であってもよい。あるいは単に,2つの外婚集団が存在する共同体をいう場合もある。単位の規模は構造的には胞族と同じで,その出自の規制によって父系半族,母系半族などと呼ばれる。半族は氏族のように密接な生活の共同単位となることはないが,2つの半族の特定の成員同士は,相互に保証,責任を負ったり,儀礼活動で補助し合う行為がみられる。また,半族同士で配偶者を交換し合うことも行われている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典内の半族の言及

【双分組織】より

…一つの社会が二つの部分集団によって相互補完的に組織されている社会組織もしくはその状態をいう。通常,社会が二つのカテゴリー・氏族・リネージ・地域社会などからなる場合,それぞれの部分集団を〈半族moiety〉というので,〈双分組織〉は別名〈半族分割moiety division〉とも称する。〈moiety〉とはフランス語の〈moitié〉に由来する用語で,たんに二分割を意味している。…

【文化】より

…またたとえば,特定の動植物を集団の始祖としているトーテミズムという制度において,特定の動植物がトーテムに選ばれるのは,それが実利性をそなえているからではなく,自然界における対立と対(つい)が集団の対立と対の関係を表すのに用いられたのだとレビ・ストロースは解釈する。たとえばオーストラリアのある原住民の村は,半族(双分組織)と呼ばれる二つの集団に分かれ,一方はワシをトーテムとし,他方はカラスをトーテムとしている。この2集団は同じ先祖から分かれ,対立しており,この対と対立がワシとカラス(いずれも肉食だが前者が略奪者であるのに対し,後者は腐肉をあさる鳥である)の対(類似性)と対立(対照性)によって表されているというのである。…

※「半族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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