世界の観光地名がわかる事典 「半月城」の解説 はんげつじょう【半月城】 韓国南部のキョンサンプクト(慶尚北道)キョンジュ(慶州)市にある新羅の宮殿跡。面積約19万8000m2。西暦101年に築かれ、その後935年まで新羅の王宮として使われた。自然の地形を生かして半月状に削られた都城址であることから、後世に「半月城」と名づけられた。現在は石垣などが残るだけで、城内には李氏朝鮮時代の石氷庫(ソッピンゴ、石でつくられた自然の冷蔵庫)と弓術体験場、乗馬体験場、伝統遊戯体験場などがある。桜が美しい名所としても知られている。◇「パヌォルソン」とも読む。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の半月城の言及 【高麗美術】より …また高宗(在位1214‐59)のときには,蒙古の侵入を避けて40年間,江華城に遷都した。和睦により開城に還都し,満月台には高麗末期の恭譲王が築造した半月城と呼ばれる内城の遺址が残存する。 高麗文化は,前半には遼の,後半には元の影響を受け,また,江華城に遷都中には,元に圧迫されて南遷した宋との交易を通じて宋風の建築様式(日本の天竺様(大仏様))が導入された。… ※「半月城」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by