南台寺(読み)なんだいじ

日本歴史地名大系 「南台寺」の解説

南台寺
なんだいじ

[現在地名]金木町金木 朝日山

金木集落の西寄りてら町にある。金竜山と号し、真宗大谷派。本尊阿弥陀如来、もと東本願ひがしほんがん(現京都市下京区)直末。

南台寺系譜(金木郷土史)によると、開創の休西坊は摂津国東成ひがしなり生玉いくたま(現大阪府)住人、俗名生玉角兵衛で教如法弟、文禄二年(一五九三)金木に草庵を結び「元和二丙辰年五尊寺号ヲ本寺ニ出願御免アリ之ヨリ南台寺ト公称ス」とあり、さらに三世玄貞のとき「宝永二年新ニ御本尊寺号下賜セラル」とある。明治初年の「新撰陸奥国誌」には「寛文四甲辰年当郡に錫を留め、延宝三乙卯年八月十日草創せりと云り」とあるが、享和三年(一八〇三)の寺社領分限帳(国立史料館蔵)、文化一五年(一八一八)の奥州津軽惣法中草創寺別帳(市立弘前図書館蔵)では、創立は元禄三年(一六九〇)とする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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