南垣外村(読み)みなみがいとむら

日本歴史地名大系 「南垣外村」の解説

南垣外村
みなみがいとむら

[現在地名]瑞浪市日吉町ひよしちよう 南垣戸みなみがいと

本郷ほんごう村の北、日吉川沿いに開けた谷にある。なか街道が東の宿しゆく村から本郷村へ通り、宿村と家並が続く。日吉村一二ヵ村の一で、本郷村とともに本村として扱われることもあった(濃陽志略)。元禄郷帳に「日吉南垣外村」とみえ、三一一石余、尾張藩領。「濃州徇行記」では高三八五石、田二五町六反余・畑五町八反余・林三町、家数七〇・人数二七七、馬一二。廃絶した円知寺跡に千村多門の屋敷があった。中山道細久手ほそくて宿助郷を勤める(臼井本元禄郷帳)。承応年間(一六五二―五五)北東山間に枝郷藤並ふじなみ松井田まついだ(松枝)が開かれた。両所とも近世以前に廃絶した円日えにち寺の寺領であったと伝えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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