南宮原村(読み)みなみみやはらむら

日本歴史地名大系 「南宮原村」の解説

南宮原村
みなみみやはらむら

[現在地名]淀川区宮原みやはら一丁目・同三丁目・西宮原にしみやはら一丁目、東淀川区西淡路にしあわじ一―二丁目

西にし村の北にある東西に細長い村。集落は東部に集中する。字地に条里制の遺称と思われる六条ろくじようがある。「師守記」貞和五年(一三四九)一二月五日条紙背文書に「摂津宮原南庄」とみえる宮原南庄が当村にあたると考えられ、当村をさして「みなんじょ」の呼称も残る。慶長一〇年(一六〇五)摂津国絵図に南庄みなみのしようとみえ、北庄きたのしようと合せて八八六石余。元和初年の摂津一国高御改帳では「宮原」として八八六石余を記す。うち六三三石余がのちに播州林田藩主となった建部政長領、二五三石余が同じくのち播州新宮藩主となった池田重利領。なお同御改帳は別に建部政長領四五七石余の「宮原」を記すが、これはのちの北宮原村に含まれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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