日本歴史地名大系 「南山田遺跡」の解説 南山田遺跡みなみやまだいせき 福島県:郡山市旧田村町地区上行合村南山田遺跡[現在地名]郡山市田村町上行合阿武隈川東方約三キロの標高二五五―二六〇メートルの丘陵上にある古墳時代中期―平安時代の集落跡。平成元年(一九八九)に発掘調査が行われ、竪穴住居跡八五棟(古墳時代中期八〇棟・奈良―平安時代五棟)、平安時代の鍛冶工房一基、古墳一基などが検出された。住居跡内から五世紀後半―六世紀初頭の須恵器が九〇余点出土し、胎土分析の結果、そのほとんどが大阪府堺(さかい)市の陶邑(すえむら)古窯跡群産と判明し、注目されている。古墳の墳丘はすでに削平されていたが、幅二・五メートルの周溝がめぐる直径一三メートルの小円墳である。主体部はほぼ中央部に木棺直葬の痕跡が確認された。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by