南島新田(読み)みなみじましんでん

日本歴史地名大系 「南島新田」の解説

南島新田
みなみじましんでん

[現在地名]堺市南島町一―三丁・鉄砲てつぽう町・七道西しちどうにし町など

七道しちどう村の西に位置する。もと宝永元年(一七〇四)開削された大和川河口の洲であった。享保八年(一七二三)大坂の多田屋徳兵衛と油屋角兵衛が幕府の許可を得て開発に着手、ところが資力が続かず同一三年、開発権を大坂淡路あわじ(現東区)の両替商加賀屋甚兵衛と河内国丹北郡油上ゆかみ(現松原市)土橋弥五郎に譲った。元文二年(一七三七)完成し、北島新田と名付けた。宝暦元年(一七五一)検地を受け大和川の北部を甚兵衛の所有とし、加賀屋かがや新田(現住之江区)と名付け、南部を土橋弥五郎の所有とし、南島新田と名付けた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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