南当尾村(読み)みなみとうのおむら

日本歴史地名大系 「南当尾村」の解説

南当尾村
みなみとうのおむら

[現在地名]加茂町大字南大門みなみだいもん・大字つじ・大字岩船いわふね・大字西小にしお

現加茂町の南端に位置する。北は北当尾および高田たかだの両村、東・南は大和国に接する。近世中期までは南大門・辻・岩船・西小の四村に分けられていた(天保郷帳添書)。村内には浄瑠璃じようるり寺・岩船がんせん寺などの山岳霊場寺院が平安時代にはすでにあり、中世には塔尾とうのお(東寺百合文書)・当尾郷などとよび、村内西小の地名西小田原にしおだわらの略である。

享保一四年(一七二九)の山城国高八郡村名帳では北当尾村を併せて当尾郷とし、村高二九五五・八九四石を記すが、合併以前の各村別の高は元禄郷帳に記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android