岩船村(読み)いわふねむら

日本歴史地名大系 「岩船村」の解説

岩船村
いわふねむら

[現在地名]大原町岩船

小池おいけ村の東、大井谷おおいやつ村の南に位置する。磯浜沿いに集落がある。中世には伊南いなん庄に含まれたとみられる。地内の天台宗東陽とうよう寺蔵阿弥陀如来立像の永享四年(一四三二)三月七日の背部陰刻銘に「夷隅郡南□岩船山」とみえる。文禄三年(一五九四)の上総国村高帳に岩船村とみえ、高二九〇石。慶長五年(一六〇〇)の大多喜藩領分高付帳(大木家文書)では高二九一石余。領主変遷中魚落なかいおち郷に同じ。元禄郷帳では高四六五石余。元禄一六年(一七〇三)の夷隅郡郷村高帳では高四六五石余、ほかに新田高八一石余、小物成は船役永七八四文・鰯干場運上永五二貫五〇〇文。


岩船村
いわふねむら

[現在地名]桂村岩船

那珂川右岸の平坦地から西へ入り、地勢が高くなった地帯に位置する。東は高根たかね村・下穴沢しもあなざわ村。古くは孫根まごね村に属していたが、寛永一八年(一六四一)検地の時に分村した。同二一年の御知行割郷帳に「岩舟村」と記され、天保郷帳に「岩船村」とみえる。「水府志料」によると村の東西一里四町・南北一五町、戸数はおよそ三八、「民戸所々にあり。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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