岩船(読み)いわふね

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

岩船
いわふね

新潟県北部,日本海岸にある村上市の集落。旧町名。 1954年近隣町村と合体して村上市となる。砂丘北端に位置し,大化4 (648) 年に設置された磐舟柵の碑がある。近世,村上藩番所がおかれ,藩米の積出港となった。現在は小型底引網と板引網漁業の根拠地。粟島へ定期航路が開かれている。付近は瀬波笹川流れ粟島県立自然公園に属する。

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デジタル大辞泉の解説

いわ‐ふね〔いは‐〕【岩船/×磐船】

高天原から下界に下りるときに神が乗るという堅固な船。
「天探女(あまのさぐめ)が―の泊(は)てし高津は」〈・二九二〉
[補説]曲名別項。→岩船

いわふね【岩船】[謡曲]

謡曲。脇能物勅使が高麗唐土の宝を求めて摂津国住吉の浦に下り、天探女(あまのさぐめ)竜神から貢ぎ物を受ける。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

岩船
いわふね

新潟県北部、村上市の一地区。日本海岸にある旧漁港で、粟島(あわしま)への渡航基地でもある。港は蒲原(かんばら)砂丘の北端にあたる旧岩船潟の排水河川である石川の河口港で、近世は松前航路の寄港地としても栄えた。また、磐舟柵(いわふねのき)跡の碑も残り、式内社石船(いわふね)神社があり岩船大祭は有名。諸上(しょじょう)寺の境内にあったこの地方の古文化を展示する磐舟文華(ぶんか)博物館の収蔵品は、現在は村上歴史博物館に展示されている。[山崎久雄]

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世界大百科事典内の岩船の言及

【村上[市]】より

…第2次大戦後,三面川の電源開発に伴い化学工場が立地し,近年は食品,電気機器の他,航空機関連企業も進出している。南西の海岸の岩船は古代に磐舟柵(いわふねのさく)があったところといわれ,《延喜式》に石船・西奈弥(せなみ)両神社がみえる。北西35kmの海上にある粟島は岩船郡に属し,石川河口の岩船港から定期航路がある。…

※「岩船」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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