南方松枝(読み)ミナカタ マツエ

20世紀日本人名事典 「南方松枝」の解説

南方 松枝
ミナカタ マツエ

明治〜昭和期の女性 民俗学者・南方熊楠の妻。



生年
明治11(1878)年

没年
昭和30(1955)年11月6日

出生地
和歌山県田辺町

旧姓(旧名)
田村

経歴
生家は和歌山県田辺町にある闘鶏神社の神職・田辺家。明治39年28歳で民俗学者の南方熊楠と結婚。夫との間にもうけた2児を育てながら、貧困の中で研究を続ける夫を支えた。昭和16年の夫の没後はその遺稿標本類を守り続け、毎年の盆には亡夫の御霊が入り込んでもいいように書庫を開き、生前愛用の眼鏡をそなえたという。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「南方松枝」の解説

南方松枝 みなかた-まつえ

1878-1955 明治-昭和時代,南方熊楠(くまぐす)の妻。
明治11年生まれ。和歌山県田辺町の闘鶏神社神職の娘。明治39年熊楠と結婚。熊楠の研究をたすけ,その死後も遺稿や標本をまもった。昭和30年11月6日死去。77歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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