南本所外手町(読み)みなみほんじよそとでちよう

日本歴史地名大系 「南本所外手町」の解説

南本所外手町
みなみほんじよそとでちよう

[現在地名]墨田区本所ほんじよ一丁目・石原いしわら町一丁目

南本所石原みなみほんじよいしわら町の北にあり、北・東は武家地、西は碩運せきうん寺と備後福山藩阿部氏蔵屋敷など武家地。もとは南本所村内の町屋で、田畑も所持していたが、万治元年(一六五八)田畑は上地となり、町屋はそのままとされた。同三年町内続地に上野館林藩蔵地ができたため、年貢米・切米の運送船が多数出入りし、諸商売人や船持らが町内に入り込み、借家・店借などの住宅が建込んだ。この家賃を町並年貢諸役に充てていたが、宝永元年(一七〇四)永代家作御免町屋となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android