南江部乙屯田兵村(読み)みなみえべおつとんでんへいそん

日本歴史地名大系 「南江部乙屯田兵村」の解説

南江部乙屯田兵村
みなみえべおつとんでんへいそん

滝川市の北部、字ユーベオツを中心とする地域にあった屯田兵制度による開拓村落。平民に対象を広げた屯田兵募集(明治二七年)による兵村で、一府二〇県から応募があった。兵屋の建設は大倉組によると推定される。明治二七年(一八九四)五月に第二大隊第五中隊二〇〇戸が江部乙通九丁目から一三丁目までに入植した。江部乙屯田兵の入植にあたっては、小樽に上陸後、兵屋番号の抽選が行われ、四四一番から六四〇番までが第五中隊に編入された。第五中隊二〇〇戸の出身県は福岡県四二戸・和歌山県二四戸・鳥取県二二戸・石川県一九戸・徳島県一七戸・島根県一六戸・福井県一三戸・高知県一二戸、愛媛県・熊本県各七戸、岩手県六戸、大分県・佐賀県各三戸、富山県・岡山県各二戸、大阪府・愛知県・千葉県・茨城県・鹿児島県各一戸であった(滝川市史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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