南田中村(読み)みなみたなかむら

日本歴史地名大系 「南田中村」の解説

南田中村
みなみたなかむら

[現在地名]一宮町田中

笛吹川支流の氾濫原に位置し、南は竹原田たけはらだ村・坪井つぼい村、北は日川を越えて一丁田中いつちようたなか(現山梨市)。もとは一町田中村と一村であったが河道の変更で分れ、同村に対し南田中村といったという(甲斐国志)。枝郷にみなみ村・柳新居やなぎあらい村・中新居なかあらい村・川原宿かわらじゆくがある(宝暦一〇年村明細帳写)

慶長古高帳に南田中とみえ高六二一石余、幕府領。ほかに白山領一石余。貞享二年采地簿(臆乗鈔)には旗本朝倉・城の二家がみえる。貞享―元禄期(一六八四―一七〇四)の川東領分並給人付帳(渡辺一若家文書)でも両家領で、元禄郷帳では城領・幕府領と白山領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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