江戸中期まで甲府を中心とした甲斐(かい)国(山梨県)国中(くになか)地方を領有した藩。1590年(天正18)徳川家康の関東移封に伴い、豊臣(とよとみ)氏の勢力下に入った甲斐には羽柴(はしば)秀勝、ついで加藤光泰(みつやす)が封ぜられ、93年(文禄2)には浅野長政(ながまさ)が入国、領内総検地も実施され、甲斐22万5000石のうち、子幸長(よしなが)とともに21万5000石を領有した。先に家康の命により着手されていた甲府築城は浅野氏の時代に完成、新城下が形成された。関ヶ原の戦い後、徳川義直(よしなお)や忠長(ただなが)ら家門が国主となるが、この間、幕府領に編入され城番が置かれたりした。1661年(寛文1)徳川綱重(つなしげ)が25万石で封ぜられたが、甲斐に与えられた領知高は14万4000石。その子綱豊(つなとよ)(家宣(いえのぶ))が将軍綱吉(つなよし)の継嗣(けいし)となった1704年(宝永1)、武蔵(むさし)国(埼玉県)川越(かわごえ)から柳沢吉保(よしやす)が15万石余で入封、子吉里(よしさと)が1724年(享保9)大和(やまと)国(奈良県)郡山(こおりやま)に転封して、その後は幕府直轄領となった。
[飯田文弥]
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