南畑(読み)みなみばたけ

日本歴史地名大系 「南畑」の解説

南畑
みなみばたけ

[現在地名]東山円山

東は華頂かちよう山及び高台寺こうだいじ山の山林、南は鷲尾わしお町、西は祇園町ぎおんまち北側と同南側、北は知恩ちおん院境内に接する字。現在の円山まるやま公園の地。

いわゆる真葛原まくずがはらの地で、安養あんよう寺・長楽ちようらく寺・双林そうりん寺・祇園感神かんしん(現八坂神社)塔頭などがあった。明治四年(一八七一)これらの寺地を上知し、同一〇年五月には粟田口あわたぐち村から市部に編入されて下京一五区に入り、後背の山名から円山町と名付けられた。円山は華頂山西側の小丘で標高一二〇メートル、安養寺の寺域であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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