朝日日本歴史人物事典 「南部利直」の解説
南部利直
生年:天正4.3.15(1576.4.13)
江戸前期の盛岡藩(岩手県)藩主。名は彦九郎。信直の嫡子として三戸郡田子に生まれる。母は南部家臣泉山古康の娘。天正18(1590)年前田利家を烏帽子親として元服し利直と改名。文禄3(1594)年蒲生氏郷の養女を娶る。4年信濃守。慶長3(1598)年父信直の指示を受けて盛岡築城を開始し,翌年襲封。6年和賀稗貫一揆の鎮圧後,城下の町割を推進するなど藩政の確立に努める。大坂の陣にも出陣。江戸桜田邸で没す。三戸聖寿寺三光庵に葬り,のち盛岡東禅寺に改葬された。<参考文献>菊池悟郎編『南部史要』
(細井計)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報