ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クレスピ」の意味・わかりやすい解説
クレスピ
Crespi, Giuseppe Maria
[没]1747.7.16. ボローニャ
イタリアの後期バロックの風俗画家。通称ロ・スパニョーロ Lo Spagnolo。主としてボローニャで制作。 D.カヌーティの弟子であったが,むしろカラッチ派やコレッジオの影響を強く受け,明暗効果の著しい風俗画を描いて G.ピアツェッタや P.ロンギに影響を与えた。代表作は連作『七秘跡』 (1712~15頃,ドレスデン国立絵画館) ,『のみ』 (ウフィツィ美術館) 。
クレスピ
Crespi, Daniele
[没]1630. ミラノ
イタリアの画家。 G.B.クレスピおよび G.プロカッチーニ (→プロカッチーニ家 ) の弟子。ミラノを中心にノバーラ,ピアチェンツァ,パビアで制作。半身像の敬虔な宗教画を描く。代表作『聖カルロ・ボロメオ七旬節の食事』 (1628頃,ミラノ,サンタマリア・パッシオーネ聖堂) 。
クレスピ
Crespi, Giovanni Battista
[没]1632.10.23? ミラノ
イタリアの画家,彫刻家。通称イル・チェラーノ Il Cerano。ベネチアとローマを旅行したのちミラノに定住。 1620年,アンブロジアーナ・アカデミー絵画部門の指導者となり,M.カラバッジオ以前のミラノ派の写実主義の発展に貢献。代表作『聖カルロ・ボロメオ伝』 (1602~10,ミラノ大聖堂) 。
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