南金目村(読み)みなみかなめむら

日本歴史地名大系 「南金目村」の解説

南金目村
みなみかなめむら

[現在地名]平塚市南金目

中央を西から東へ金目川が蛇行しながら流れ、東は片岡かたおか村、西は下大槻しもおおづき(現秦野市)、北は北金目村、南は千須谷せんずや村に接する。南から北へ大山道、金目川堤上を東から西へ曾屋そや道が通り、両道は村のほぼ中央で交差する。「和名抄」の余綾よろき金目郷に比定される。「吾妻鏡」建久三年(一一九二)八月九日条に「観音寺金目」とみえる。中世には北金目村とともに金目郷を形成。小田原衆所領役帳には遠山丹波守「五百六拾貫文 中郡金目郷」とある。

寛文三年(一六六三)小田原藩領、元禄一〇年(一六九七)旗本船橋・曾谷・中条領の三給。慶応四年(一八六八)九月の村明細帳(平塚市史三)によれば田六七町八反余、畑六四町六反余、百姓林三町九反余。元文三年(一七三八)から大磯宿(現中郡大磯町)定助郷として勤め、助郷高六九九石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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